【初心者向け】LDAC とは?高音質コーデックをわかりやすく解説|音響機器同好会がおすすめするLDACイヤホン3選

ワイヤレスイヤホンでより良い音を求めていると、LDAC とは何か、という疑問に突き当たるのではないでしょうか。
この新しいコーデックがどれほどの音質向上をもたらすのか、そして今使っているスマホが対応しているのか、気になる点は多いはずです。また、LDAC と aptX の比較や、具体的な使い方、さらには「意味ない」「ハイレゾではない」といった少し否定的な意見の真相まで、知りたい情報は多岐にわたるでしょう。
この記事では、そうした疑問を解消し、おすすめの対応スマホ情報まで、LDACの全てを網羅的に解説します。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- LDACというBluetoothコーデックの基本的な仕組み
- 他の主要コーデック(aptXなど)との音質や性能の違い
- LDACの性能を最大限に引き出すための条件や設定方法
- LDACに対応したスマートフォンやおすすめのイヤホン
LDAC とは何か?基本をわかりやすく解説
- そもそもコーデックとは何か
- LDACの音質は本当に良いのか
- LDACの基本的な使い方
- LDAC vs aptx 徹底比較
- LDACはハイレゾではないという説
そもそもコーデックとは何か

Bluetoothイヤホンで音楽を聴く際、音質を左右する重要な技術が「コーデック」です。コーデックとは、音楽データをスマートフォンからイヤホンへ無線で送るために、一度データを圧縮し(エンコード)、受け取った側で元に戻す(デコード)ための一連の技術や規格を指します。
音楽データは、特にCD音質やハイレゾ音源になると、その情報量が非常に大きくなります。この大きなデータをそのまま無線で送ろうとすると、通信が不安定になったり、音が途切れたりする原因となります。
そこで、データを一時的に小さく「梱包」して送り、イヤホン側で「開封」する、という作業が必要になるのです。この梱包と開封のルールがコーデックにあたります。
全てのBluetoothオーディオ機器は、「SBC」という標準的なコーデックに必ず対応しています。これは最低限の音質を保証するための共通規格ですが、圧縮率が高いため、音の情報が失われやすく、音質にこだわる方には物足りない場合があります。
そのため、より高音質でデータを送るために、AACやaptX、そしてLDACといった様々なコーデックが開発されているのです。
LDACの音質は本当に良いのか

ワイヤレスで聴ける音の質は、LDACの登場によって飛躍的に向上しました。現在のBluetooth技術において、LDACが提供する音質は最高水準にあると言えます。
その理由は、他のコーデックとは一線を画す、圧倒的なデータ伝送能力にあります。
Bluetoothオーディオの品質を理解する上で重要な指標が、「ビットレート」です。これは、一定時間内にどれだけの量のデータを送れるかを示す数値であり、いわば情報を運ぶための「道の広さ」に例えられます。
この道が広ければ広いほど、一度に多くの情報を運べるため、元の音楽データから情報を削る(圧縮する)必要が少なくなり、結果として高音質なサウンドが実現できるのです。
主要なコーデックの最大ビットレートを比較すると、LDACの優位性は明らかです。
コーデック名 | 最大ビットレート | 特徴 |
LDAC | 990kbps | ハイレゾ相当の伝送に対応。情報量が最も多い。 |
aptX HD | 576kbps | aptXの上位版で、高音質を志向。 |
aptX Adaptive | 279~420kbps | 状況に応じてビットレートを可変させ、安定性を重視。 |
AAC | 約256~320kbps | 主にApple製品で採用。比較的、高音質。 |
SBC | 約328kbps | 全ての機器が対応する標準コーデック。 |
表が示す通り、LDACは標準的なSBCの約3倍にも達する広大な伝送路を確保できます。これにより、CD(44.1kHz/16bit)を超える情報量を持つハイレゾ音源(最大96kHz/24bit)のデータを、品質の劣化を最小限に抑えてワイヤレス伝送することが可能になりました。
さらに、音の質を決めるのはビットレートだけではありません。「サンプリング周波数(kHz)」と「ビット深度(bit)」も重要な要素です。
- サンプリング周波数 (kHz): 音を1秒間にどれだけ細かくデジタルデータに変換したかを示す数値です。この数値が高いほど、音の波形が滑らかになり、特に高音域の再現性が高まります。CDの44.1kHzに比べ、LDACが対応する96kHzは、より繊細で伸びやかな高音を表現できます。
- ビット深度 (bit): 音の大小の幅(ダイナミックレンジ)をどれだけ細かく表現できるかを示す数値です。CDの16bitに対し、LDACが対応する24bitは、より静かな音から大きな音までの変化をきめ細かく捉えることができます。これにより、演奏の静寂から盛り上がりに至るまでの迫力や、音の消え際の余韻といった微細なニュアンスの再現力が高まります。
これらのスペックが組み合わさることで、LDACはワイヤレスでありながら、有線接続に迫るほどの情報量豊かなサウンドを実現します。
具体的には、楽器一つひとつの音が混ざり合わずにクリアに聴こえる「分離感」や、演奏されている空間の広がりを感じさせる「音場の豊かさ」が向上します。
アーティストの息づかいや弦を弾く指の動きまで感じ取れるような、リアリティあふれる音楽体験を手軽に楽しめることこそ、LDACの最大の魅力と言えるでしょう。
LDACの基本的な使い方

LDACの優れた音質を体験するためには、いくつかの条件を整える必要があります。ただLDAC対応のイヤホンを購入しただけでは、その性能を十分に発揮できないため、注意が必要です。
送信側と受信側の両方がLDACに対応していること
最も基本的な条件は、音楽を再生するスマートフォンやプレーヤー(送信側)と、音を出すイヤホンやヘッドホン(受信側)の両方がLDACに対応していることです。
片方だけが対応していても、自動的にSBCなどの下位コーデックで接続されてしまうため、LDACの高音質は利用できません。
対応OSと設定の確認
LDACは、Android 8.0以降を搭載した多くのスマートフォンで標準対応しています。しかし、初期設定では有効になっていない場合や、接続時に自動で選択されないケースもあります。
多くのAndroid端末では、Bluetooth設定画面から接続中のイヤホンを選び、LDACを有効にするオプションをオンにする必要があります。もし設定項目が見当たらない場合は、「開発者向けオプション」の中から手動でコーデックをLDACに切り替えることで、強制的に使用することも可能です。
接続モードの選択
LDACには、利用環境に応じて通信の安定性を調整する機能があります。一般的に、以下の3つのモードから選択できます。
- 音質優先モード (990kbps): LDACの性能を最大限に発揮するモード。ただし、駅のホームや繁華街など、電波が混雑する場所では音が途切れやすくなります。
- 標準モード (660kbps): 音質と接続の安定性のバランスを取ったモードです。
- 接続優先モード (330kbps): 音が途切れることを最優先で防ぐモード。電波環境が悪い場所での使用に適しています。
自宅など安定した環境では「音質優先」、屋外では「標準」や「接続優先」に切り替えるなど、状況に応じた使い分けが快適な音楽体験の鍵となります。
LDAC vs aptx 徹底比較

高音質コーデックの世界では、ソニーが開発したLDACと、クアルコムが開発したaptXファミリーが二大勢力となっています。どちらもSBCやAACより優れた音質を提供しますが、それぞれに特徴があり、どちらが最適かは利用目的によって異なります。
ここでは、LDACとaptXの代表的な規格である「aptX HD」「aptX Adaptive」を比較します。
比較項目 | LDAC | aptX HD | aptX Adaptive |
開発元 | ソニー | クアルコム | クアルコム |
最大ビットレート | 990kbps | 576kbps | 420kbps (可変) |
ハイレゾ対応 | 96kHz/24bit | 48kHz/24bit | 96kHz/24bit |
遅延 | 大きい | やや大きい | 非常に小さい |
接続安定性 | 環境に左右されやすい | 比較的安定 | 非常に安定 |
得意な用途 | 音楽鑑賞 (音質最優先) | 音楽鑑賞 | 動画視聴・ゲーム |
音質を最優先するならLDAC
純粋なデータ伝送量で比較すると、LDACが最も優れています。ハイレゾ音源が持つ膨大な情報量をできるだけ損なわずにワイヤレスで楽しみたい、という音質最優先のリスニングにおいては、LDACが最も適した選択肢と言えるでしょう。
遅延の少なさと安定性を求めるならaptX Adaptive
一方、aptX Adaptiveの最大の強みは、遅延の少なさと接続の安定性です。周囲の電波状況を常に監視し、リアルタイムでビットレートを自動調整することで、音途切れを極力防ぎます。
また、音声の遅延が非常に少ないため、映画やYouTubeなどの動画視聴、リズムが重要な音楽ゲームなど、映像と音の同期が求められるコンテンツに最適です。
このように、静かな環境でじっくりと音楽の世界に浸りたい場合はLDAC、通勤・通学中や動画・ゲームなど幅広い用途でストレスなく使いたい場合はaptX Adaptiveが、それぞれ強みを発揮すると考えられます。
LDACはハイレゾではないという説

「LDACはハイレゾ対応」と広くうたわれていますが、厳密な定義に照らすと「ハイレゾそのものではない」という意見も存在します。これは、ハイレゾの定義とデータの伝送方法を理解すると分かりやすくなります。
本来のハイレゾ音源とは、CDを超える情報量を持つ音楽ファイルのことで、代表的な形式に「FLAC」や「WAV」があります。これらは、データを圧縮しても元の情報を完全に復元できる「可逆圧縮(ロスレス)」、あるいは一切圧縮しない「非圧縮」のファイルです。
つまり、データが一切失われていない状態がハイレゾの基本となります。
一方で、LDACはBluetoothという限られた帯域でデータを送るために、音楽データを再圧縮する「非可逆圧縮(ロッシー)」方式のコーデックです。
いくら最大990kbpsという高いビットレートを誇っていても、データのごく一部は間引かれています。このため、元のFLACファイルなどと全く同一のデータがイヤホン側で再現されるわけではありません。
この事実から、「LDACは真のハイレゾではない」と言われることがあります。
ただし、日本オーディオ協会はLDACを「Hi-Res Audio Wireless」ロゴの認証コーデックとして認めています。これは、「ワイヤレス環境においてハイレゾ音源を楽しく聴くのに十分な音質を備えている」ことを示すものです。
したがって、「LDACは、厳密にはロスレスのハイレゾ音源そのものではないが、ワイヤレスでハイレゾに限りなく近い高音質体験を可能にする技術」と理解するのが最も正確な捉え方です。
LDAC とは何か?より深く知るための情報
- LDACは意味ないという噂の真相
- LDAC対応スマホのおすすめ機種
- LDACのメリットとデメリット
- LDAC対応おすすめイヤホンを紹介
- まとめ:結局ldac とは何か
LDACは意味ないという噂の真相

LDACに対して、一部で「意味ない」という意見が見られることがあります。しかし、これはLDACの技術そのものを否定するものではなく、その性能を活かしきれない特定の条件下での評価である場合がほとんどです。この噂が立つ主な理由を紐解いてみましょう。
理由①:音源や再生環境が整っていない
LDACはあくまで高音質なデータを伝送するための「土管」のようなものです。いくら立派な土管を用意しても、流す水(音源)がきれいではなければ意味がありません。
例えば、一般的なストリーミングサービスの標準音質や圧縮されたMP3音源をLDACで聴いても、劇的な音質向上は体感しにくいのです。
LDACの真価は、ハイレゾ音源やCD音質のロスレス音源といった、質の高い音源を再生して初めて発揮されます。
理由②:接続が不安定で音が途切れる
前述の通り、LDACは「音質優先モード」では大量のデータをやり取りするため、電波が飛び交う駅やカフェなどでは通信が不安定になり、音が途切れやすくなることがあります。
頻繁に音が途切れてしまうと、高音質どころか音楽を楽しむこと自体がストレスになりかねません。この体験から「実用的ではない=意味ない」と感じるユーザーもいるようです。
ただし、これは「接続優先モード」に切り替えることで大幅に改善が可能です。
理由③:動画視聴やゲームには向かない遅延
LDACは高音質を追求する一方で、データの処理に時間がかかるため、音声の遅延が他のコーデックより大きいという特性があります。
音楽を聴くだけなら問題になりませんが、映画や動画を視聴すると、登場人物の口の動きとセリフが微妙にずれて違和感を覚えることがあります。特にゲームでは致命的な弱点となるため、これらの用途がメインの方にとっては「意味ない」という評価につながります。
これらの理由から、LDACは「誰にとっても万能な最高のコーデック」というわけではありません。「高音質な音源を、安定した電波環境で、音楽に集中して聴く」という特定の目的に特化した、非常に優秀な技術であると考えるのが適切です。
LDAC対応スマホのおすすめ機種

LDACを利用するためには、対応したスマートフォンが不可欠です。幸いなことに、2025年現在、多くのAndroidスマートフォンがLDACに対応しています。ここでは、代表的な対応機種シリーズをいくつか紹介します。
iPhoneは非対応
まず大切な点として、iPhoneはLDACに対応していません。
iPhoneで利用できる最も高音質なコーデックはAACとなりますので、LDAC対応イヤホンを使用してもLDACでの接続はできません。
LDACを体験したい場合は、Android端末が必要になります。
代表的な対応スマートフォンシリーズ
- Sony Xperiaシリーズ (例: Xperia 1 V, Xperia 5 Vなど):LDACの開発元であるソニーのスマートフォンだけあり、全モデルがLDACに標準対応しています。音質に関する設定も豊富で、LDACの性能を最大限に引き出せるよう最適化されており、最高の相性を誇ります。
- Google Pixelシリーズ (例: Pixel 9 Pro, Pixel 9など):標準のAndroid OSを搭載するPixelシリーズも、早くからLDACをサポートしています。OSレベルでの安定した動作が期待でき、安心して利用できる選択肢です。
- Samsung Galaxyシリーズ (一部ハイエンドモデル):Galaxy Sシリーズなどのハイエンドモデルを中心に、LDACに対応しています。ただし、モデルや販売地域によって対応状況が異なる場合があるため、購入前にスペックを確認することをおすすめします。
- SHARP AQUOSシリーズ (Rシリーズなど):シャープのハイエンドスマートフォンであるAQUOS RシリーズなどもLDACに対応している機種が多く存在します。
これらはあくまで一例であり、上記以外のメーカーのミドルレンジからハイエンドのAndroidスマートフォンの多くがLDACに対応しています。
お持ちの、あるいは購入を検討しているスマートフォンのスペック表を確認し、「対応コーデック」の欄に「LDAC」の記載があるかを確認するのが最も確実な方法です。
LDACのメリットとデメリット

LDACの導入を検討する上で、その長所と短所を正確に把握しておくことが大切です。ここでは、LDACのメリットとデメリットを改めて整理します。
LDACのメリット
- ワイヤレス最高クラスの音質:最大のメリットは、やはりその音質です。最大990kbpsという圧倒的な情報伝送量により、ワイヤレスでありながらハイレゾに迫る解像度と表現力を実現します。これまでBluetoothでは聴き取れなかったような微細な音まで感じ取れるようになり、音楽鑑賞の体験を一段上のレベルへ引き上げてくれます。
- Android端末で広く採用:Android 8.0以降の多くの端末で標準サポートされているため、特別なアプリや機器を追加することなく、対応イヤホンさえあれば比較的手軽に始められる点も大きな利点です。
LDACのデメリット
- 接続の不安定さ:高音質と引き換えに、電波干渉に弱いという側面があります。特に人混みや電子機器が多い場所では、「音質優先モード」での安定した接続が難しく、音が途切れがちになる点は明確なデメリットです。
- 音声遅延の大きさ:音質を優先した複雑な処理を行うため、音声の遅延が大きくなります。このため、映像と音の同期が重要な動画視聴やゲームには不向きであり、用途が音楽鑑賞に限定されやすい点は注意が必要です。
- バッテリー消費量の増加:多くのデータを処理するため、スマートフォンとイヤホンの両方でバッテリー消費量が増加する傾向があります。SBCやAACで接続している時よりも、再生時間が短くなる可能性があることを念頭に置く必要があります。
これらの特性を理解し、自分の利用シーンに合っているかを判断することが、LDACを有効に活用するための鍵となります。
LDAC対応おすすめイヤホンを紹介

LDACの優れた音質を最大限に引き出すためには、対応するスマートフォンだけでなく、その高品位なデータを音に変換するイヤホンの選択が極めて重要になります。
現在では、LDACの普及に伴い、様々なメーカーから特色豊かな対応イヤホンが発売されており、選択肢は多岐にわたります。
ただ単に「LDAC対応」というスペックだけで選ぶのではなく、イヤホンが搭載するドライバー(音を出す心臓部)の性能や、メーカー独自の音響設計、そして全体のサウンドチューニングが、最終的な音質を大きく左右します。
ここでは、2025年現在の市場で評価が高く、異なるニーズに応える代表的なモデルをいくつか紹介します。
王道にして最高峰のフラッグシップモデル:SONY WF-1000XM5
LDAC対応イヤホンを語る上で、開発元であるソニーのフラッグシップモデル「WF-1000XM5」は外すことができません。
このモデルは、業界最高クラスと評されるノイズキャンセリング性能と、LDACによる高音質再生を極めて高いレベルで両立させているのが最大の特徴です。
新開発の「ダイナミックドライバーX」は、LDACが伝送する広帯域にわたる豊かな情報を余すところなく表現する能力を持っています。
強力なノイズキャンセリング機能によって作り出される静寂のなかで音楽に集中することで、LDACがもたらす微細な音のニュアンスや消え際の余韻まで、より深く感じ取ることが可能になります。
開発元ならではの最適化されたチューニングが施されており、LDACのポテンシャルを余すことなく引き出したいと考えるユーザーにとって、まさに王道と言える選択肢です。
高音質を手頃に体験できる高コストパフォーマンスモデル:Anker Soundcore Liberty 4
「LDACを試してみたいけれど、高価なフラッグシップモデルには手を出しにくい」と考えるユーザーに最適なのが、Ankerの「Soundcore Liberty 4」です。
Ankerは、高い性能を持つ製品を比較的手頃な価格で提供することで人気を博しており、このモデルも例外ではありません。
独自の同軸音響構造(A.C.A.A 3.0)を採用し、高音域用と低音域用の2つのダイナミックドライバーを搭載しています。
これにより、LDACが伝える複雑な音情報を、混ざり合うことなくクリアに分離して再生します。繊細な高音から深みのある低音まで、価格帯を超えるリッチなサウンドを実現しているのが魅力です。
強力なノイズキャンセリング機能や、自分の聴覚特性に合わせて音質を最適化する「HearID」機能も備えており、日常的な使い勝手と高音質を両立させた、非常にバランスの取れた一台と言えるでしょう。
クリアな音質と優れた機能性を両立:Technics EAH-AZ80
パナソニックの高級オーディオブランドTechnicsが手掛ける「EAH-AZ80」は、音の解像度とクリアさを特に重視するユーザーから高い評価を得ています。
独自の音響技術を惜しみなく投入しており、LDAC接続時には、一つひとつの音が持つ輪郭が際立つ、非常に見通しの良いサウンドを再生します。
このモデルのもう一つの大きな特徴は、最大3台のデバイスと同時に接続できる「3台マルチポイント接続」に対応している点です。スマートフォン、タブレット、PCといった複数の機器をシームレスに切り替えて使用できるため、音楽鑑賞だけでなく、オンライン会議や動画視聴など、多様なシーンでストレスなく活用できます。
LDACによる高音質を楽しみつつ、日々の利便性も妥協したくないユーザーにとって、有力な候補となります。
これらは数あるLDAC対応製品のほんの一例に過ぎません。他にも、オーディオテクニカやゼンハイザー、JBLといった伝統的なオーディオメーカーからも、魅力的な製品が多数リリースされています。
イヤホンを選ぶ際は、LDACに対応していることを確認した上で、ご自身の主な利用シーン(静かな室内での鑑賞、通勤・通学、スポーツなど)を考慮し、装着感やデザイン、ノイズキャンセリング性能の必要性といった総合的な観点から、最適な一台を見つけることが大切です。
まとめ:結局LDACとは何か
この記事では、高音質BluetoothコーデックであるLDACについて、その基本から具体的な活用法までを多角的に解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- LDACはソニーが開発した高音質なBluetoothコーデック
- 最大の特徴はSBCの約3倍にあたる最大990kbpsのデータ伝送量
- ワイヤレスでハイレゾ相当の音質を実現できる
- 利用には送信側と受信側の両方がLDACに対応している必要がある
- 多くのAndroid 8.0以降のスマートフォンで標準対応
- iPhoneやiPadはLDACに非対応
- 音質は非常に高いが電波干渉に弱く音が途切れやすい側面も
- 音質優先・標準・接続優先の3つのモードを切り替え可能
- 音声の遅延が大きいため動画視聴やゲームには不向き
- aptX Adaptiveは遅延が少なく安定性に優れる
- 厳密には非可逆圧縮でありロスレスのハイレゾ音源とは異なる
- Hi-Res Audio Wireless認証を受けている
- 性能を活かすにはハイレゾなど高品位な音源が推奨される
- 「意味ない」という評価は利用シーンが合わない場合に生じやすい
- 自身の使い方に合うかを理解した上で選ぶことが鍵となる





