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Beats Studio Proレビュー!音質・機能・比較を徹底解説

kuma

Beats Studio Proの購入を検討しているけれど、実際の評価が気になっていませんか。2023年の発売日から注目を集めるこのヘッドホンについて、ドンシャリと評される音質やノイズキャンセリング性能の真価、そして待望の空間オーディオがどのような体験をもたらすのか、具体的な情報が知りたい方も多いはずです。

また、強力なライバルであるSONY WH-1000XM5との比較でどちらを選ぶべきか、電車内などでの音漏れはどの程度なのか、一部で聞かれる音量が小さいという問題は本当なのか、といった購入前の不安は尽きません。

この記事では、価格コムの評判だけでは分からない詳細なbeats studio pro レビューをお届けします。機能性のメリット・デメリットから、少しでも安く買う方法まで、あなたの全ての疑問に答えます。


この記事を読むことで、以下の点が明確になります。

  • Beats Studio Proの基本的なスペックと音質の特徴
  • 強力なライバルWH-1000XM5との機能・性能比較
  • 音漏れや音量など、購入前に知るべき注意点
  • 価格情報やお得に購入するための具体的な方法

Beats Studio Pro レビュー 基本スペックと特徴

  • Beats Studio Proの発売日と基本情報
  • ドンシャリ系の音質?実際のサウンドを評価
  • 空間オーディオで得られる没入感とは
  • ノイズキャンセリング性能の実力は?
  • 価格コムでの評判と現在の価格

Beats Studio Proの発売日と基本情報

Beats Studio Proは、日本では2023年8月10日に発売されました。Appleの傘下であるBeatsブランドの最上位ワイヤレスヘッドホンとして、前モデル「Beats Studio 3」から約6年ぶりの大幅アップデートとなり、多くの注目を集めました。

主なスペックは以下の通りです。

項目スペック
ドライバー口径40mm
対応コーデックSBC, AAC
接続方法Bluetooth 5.3, 3.5mmオーディオケーブル, USB Type-C
連続再生時間最大40時間 (ANCオフ時), 最大24時間 (ANCオン時)
急速充電Fast Fuel機能 (10分の充電で最大4時間再生)
本体重量260g
カラーブラック, ディープブラウン, ネイビー, サンドストーン
付属品キャリングケース, USB-C to USB-Cケーブル, 3.5mmオーディオケーブル

前モデルのBeats Studio 3 Wirelessからの進化点は多岐にわたります。特に、新しい40mmドライバーの搭載により音の忠実度が最大80%向上したとされています。さらに、充電端子がMicro-USBからUSB Type-Cに変更され、充電だけでなくロスレスオーディオ再生にも対応した点は大きな進歩と言えます。バッテリー性能も最大22時間から最大40時間へと大幅に向上しており、使い勝手が大きく改善されました。

ドンシャリ系の音質?実際のサウンドを評価

Beats Studio Proの音質は、低音と高音が強調された、いわゆる「ドンシャリ」系のサウンドが特徴です。これにより、ロックやポップス、EDMといったジャンルの楽曲を聴くと、非常にノリが良く、迫力のあるサウンドを楽しめます。

低音は、バスドラムやベースラインが体に響くような力強さを持ちながらも、輪郭がぼやけず一音一音を明確に聴き取ることが可能です。一方で高音は、シンバルやハイハットの音がシャリっと響き、楽曲全体にキレと明るさを加えています。中音域であるボーカルは、他の音域に埋もれることなく、息遣いや抑揚といった細かなニュアンスまでしっかりと表現されている印象です。

ただ、このドンシャリ傾向のチューニングは、楽曲によっては長所にも短所にもなり得ます。迫力あるサウンドは魅力的ですが、人によっては高音が耳に刺さるように感じたり、長時間聴いていると聴き疲れしたりする可能性も考えられます。アコースティックな楽曲やクラシックなど、繊細な音のバランスを重視するジャンルよりは、ビートの効いた現代的な音楽との相性が良いと言えそうです。

空間オーディオで得られる没入感とは

Beats Studio Proが持つ大きな魅力の一つが、パーソナライズされた空間オーディオへの対応です。これは、頭の動きを検知して音の聞こえ方を調整するダイナミックヘッドトラッキング機能を備えており、まるで音が自分の周りの様々な場所から鳴っているかのような、立体的で没入感のあるサウンド体験を提供します。

特に、iPhoneのTrueDepthカメラを使って耳の形をスキャンし、自分専用に音響を最適化するパーソナライズ機能に対応している点は注目すべきポイントです。これにより、Apple Musicで配信されているDolby Atmos対応楽曲や、対応する映像配信サービスのコンテンツを、より臨場感豊かに楽しむことができます。

多くのレビューで、この機能によって音の広がりや奥行きが格段に向上すると評価されています。ただし、一部では「64台のスピーカーに囲まれているような」という謳い文句ほどではない、という意見も見られます。過度な期待は禁物かもしれませんが、通常のステレオ再生とは一線を画す、新しい音楽体験への入り口となる機能であることは間違いありません。なお、この空間オーディオ機能はBluetooth接続時に利用可能で、USB-Cケーブルでの有線接続時は利用できないため注意が必要です。

ノイズキャンセリング性能の実力は?

音響機器同好会イメージ

Beats Studio Proには、周囲の騒音レベルに応じてキャンセリングの強さを自動で調整する「完全アダプティブノイズキャンセリング(ANC)」機能が搭載されています。これにより、ユーザーが手動で設定を切り替える手間なく、常に最適な静寂環境が得られるとされています。

実際の性能については、多くの検証で「日常生活には十分だが、業界トップクラスには及ばない」という評価が見られます。例えば、電車の走行音のような低周波数の騒音に対しては、平均16dB〜18dB程度と一定の効果を発揮します。これにより、通勤・通学中の音楽鑑賞の妨げになる騒音は、ある程度軽減されるでしょう。

その一方で、パトカーのサイレンのような突発的で高い周波数の音や、人の話し声などを完全に消し去ることは難しいようです。SONYのWH-1000XM5やBoseのQuietComfortシリーズといった、この分野をリードする製品と比較すると、静寂さのレベルでは一歩譲るというのが正直なところです。また、ANCの強弱を自分でコントロールできない点をデメリットと感じるユーザーもいるかもしれません。静かな環境ではANCが弱まるため、常に最大限の効果を求める人には不向きな場合があります。

価格コムでの評判と現在の価格

Beats Studio Proの発売当初のApple Storeでの価格は49,800円(税込)でした。2025年7月現在、価格コムなどのECサイトでは、新品がおおよそ39,000円台から45,000円程度の価格帯で販売されていることが多く、発売から時間が経過したことで、より手に入れやすい価格になっています。

価格コムのレビューや評判を見ると、「音質、特に低音の迫力に満足している」「デザインがスタイリッシュで所有欲を満たしてくれる」といった肯定的な意見が多く見られます。特にApple製品との連携のスムーズさや、空間オーディオの体験を評価する声が目立ちます。

一方で、「ノイズキャンセリング性能が価格に見合っていない」「側圧が強く長時間の使用は疲れる」といった指摘も散見されます。また、「着脱検知機能がないのが不便」という機能面での不満を挙げるユーザーもいます。これらの点を踏まえると、Beats Studio Proは全ての人にとって完璧なヘッドホンというわけではなく、ドンシャリ系の音質やデザイン性を重視するユーザーから特に高い評価を得ている製品であると分析できます。

詳細なBeats Studio Pro レビュー 機能と注意点

  • SONY WH-1000XM5 比較:どちらが買いか
  • 気になる音漏れは?電車内での使用感
  • 音量小さい?と感じた時の対処法
  • 安く買う方法はある?お得な購入先
  • 総括:Beats Studio pro レビューのポイント

SONY WH-1000XM5 比較:どちらが買いか

音響機器同好会イメージ

Beats Studio Proを検討する上で、必ず比較対象となるのがSONYのWH-1000XM5です。どちらも同じ価格帯のプレミアムワイヤレスヘッドホンですが、その特徴は大きく異なります。どちらが自分に合っているか、以下の比較表を参考に判断してみてください。

項目Beats Studio ProSONY WH-1000XM5
音質傾向低音と高音を強調したドンシャリ系。迫力重視。バランスが良く、解像感が高い。自然でクリア。
ノイキャン性能日常十分なレベルだが、高音域は苦手。業界最高クラス。圧倒的な静寂性を実現。
装着感側圧が強めで、人によっては圧迫感あり。軽量で柔らかく、長時間の使用でも快適。
機能性着脱検知・マルチポイントなし(手動切替)。着脱検知・マルチポイント・スピークトゥチャット等、多機能。
デザイン・携帯性折りたたみ可能でコンパクトに収納できる。折りたたみ不可。ケースはやや大きめ。
バッテリー最大40時間 (ANCオン時24時間)最大40時間 (ANCオン時30時間)
操作性物理ボタンによる確実な操作。タッチセンサーによる直感的な操作。

あなたへのおすすめは?

これらの比較から、どちらの製品が向いているかが分かります。

  • Beats Studio Proがおすすめな人:
    • ロックやEDMなど、迫力ある低音で音楽を楽しみたい。
    • Apple製品を主に使用しており、空間オーディオを体験したい。
    • 折りたたんでコンパクトに持ち運びたい。
    • Beatsブランドのデザインが好き。
  • SONY WH-1000XM5がおすすめな人:
    • ノイズキャンセリング性能を最優先する。
    • 長時間の移動や作業で、快適な装着感を求める。
    • 複数のデバイスをシームレスに切り替えるマルチポイント機能が必須。
    • ジャンルを問わず、バランスの取れた高音質なサウンドを聴きたい。

要するに、エンターテインメント性とデザイン性を重視するならBeats Studio Pro、静寂性と機能性、快適性を突き詰めるならWH-1000XM5が、より満足度の高い選択となる可能性が高いです。

気になる音漏れは?電車内での使用感

ヘッドホンを公共の場で使用する際、音漏れは非常に気になるポイントです。Beats Studio Proはオーバーイヤー型で耳全体を覆う構造ですが、複数のレビューで音漏れのしやすさが指摘されています。

主な原因として、イヤーパッドが比較的浅く、硬めであることが挙げられます。これにより、頭の形や装着の仕方によっては耳とパッドの間にわずかな隙間が生まれやすく、そこから音が漏れてしまうようです。特に、音量を上げて音楽を聴く場合には、周囲にシャカシャカという高音域の音が聞こえてしまう可能性があります。

電車内のような比較的静かな環境では、隣の席の人に迷惑をかけてしまうことも考えられます。対策としては、まず第一に音量を上げすぎないことが大切です。また、装着時にヘッドバンドの長さを適切に調整し、イヤーカップがしっかりと耳にフィットしているかを確認することも有効です。ノイズキャンセリング機能を使えば、周囲の騒音が低減されるため、結果としてそこまで音量を上げなくても音楽に集中でき、音漏れの抑制につながります。

ただ、物理的な密閉性が他の競合製品より若干劣る傾向は否めません。静かな図書館やオフィスなど、音漏れに特に気を使う環境での利用を主眼に置く場合は、より遮音性の高い他のモデルを検討する余地もあるでしょう。

音量小さい?と感じた時の対処法

Beats Studio Proを使用していて「期待していたよりも音量が小さい」と感じる場合、いくつかの原因と対処法が考えられます。故障を疑う前に、以下の項目を確認してみてください。

1. デバイス本体の音量設定を確認する

まず、接続しているスマートフォンやPCの音量設定を確認します。特にiPhoneの場合、「設定」アプリ内の「サウンドと触覚」→「ヘッドフォンの安全性」で「大きな音を抑える」機能がオンになっていると、最大音量が制限されることがあります。この設定を見直してみましょう。

2. 音楽アプリ内の設定を見直す

使用している音楽ストリーミングアプリ(Spotify, Apple Musicなど)内に、イコライザーや音量ノーマライゼーション(音量を均一化する)機能がある場合があります。これらの設定がオンになっていると、楽曲によって音量が小さく感じられることがあるため、一度オフにして変化があるか試す価値があります。

3. 接続をリセットする

Bluetooth接続が不安定な場合に、正常に音が出力されないことがあります。一度デバイスとのペアリングを解除し、ヘッドホンを再起動してから、再度ペアリングを試してみてください。有線接続の場合は、ケーブルが奥までしっかりと差し込まれているかを確認しましょう。

4. ファームウェアを最新にする

Beats Studio Proのファームウェアが古い場合、性能が最適化されていない可能性があります。iPhoneやAndroidのBeatsアプリ経由で、ファームウェアが最新の状態になっているかを確認し、アップデートがあれば適用してください。これにより、音量に関する問題が改善されるケースがあります。

これらの対処法を試しても改善しない場合は、製品の初期不良や故障の可能性も考えられるため、Appleのサポートに問い合わせることをお勧めします。

安く買う方法はある?お得な購入先

Beats Studio Proはプレミアムヘッドホンであり、定価は決して安くありません。しかし、購入方法を工夫することで、定価よりもお得に手に入れることが可能です。

1. 大手ECサイトのセールを狙う

Amazonの「プライムデー」や「ブラックフライデー」、楽天市場の「楽天スーパーセール」やお買い物マラソンといった大型セール期間中は、Beats製品が割引価格で販売されたり、ポイント還元率が大幅にアップしたりすることがあります。過去のセールでは1万円近い割引が実施された例もあり、最もお得に購入できるチャンスです。急ぎでなければ、これらのセール時期を待つのが賢明です。

2. Apple Storeの「初売り」を利用する

毎年1月上旬に開催されるApple Storeの「初売り」では、対象のBeats製品を購入すると、Appleギフトカードが還元されるキャンペーンが行われます。実質の割引となり、他のApple製品の購入にも使えるため、Appleユーザーには特におすすめの方法です。

3. 認定整備済製品を検討する

Amazonでは「Amazon Renewed」として、検査・修理・クリーニングが施された整備済み品が販売されています。新品よりも安価に購入できるのが魅力ですが、バッテリー容量が新品の80%以上あれば販売対象となるなどの条件があります。180日間の保証は付きますが、あくまで中古品である点を理解した上で、価格を最優先する場合には有効な選択肢となります。

4. 偽造品に注意する

フリマアプリや知名度の低いオンラインショップで極端に安い価格で販売されているものには注意が必要です。Beats製品は人気が高いため、精巧な偽造品も出回っています。購入する際は、Apple Store、大手家電量販店、Amazon.co.jp(販売元がAmazonであること)など、信頼できる正規販売店を選ぶことが、トラブルを避ける上で最も重要です。

総括:beats studio pro レビューのポイント

音響機器同好会イメージ

この記事では、Beats Studio Proに関する様々な角度からのレビューをお届けしました。最後に、本機の重要なポイントをまとめます。

  • 2023年8月に発売されたBeatsの最上位ワイヤレスヘッドホン
  • 音質は低音と高音が際立つ迫力ある「ドンシャリ」系
  • ロックやポップス、EDMとの相性が特に良い
  • パーソナライズされた空間オーディオに対応し没入感が高い
  • ノイズキャンセリング性能は日常利用には十分だが業界トップではない
  • 高音域のノイズカットはSONYやBoseに一歩譲る
  • デザインはスタイリッシュで、折りたたみ可能で携帯性に優れる
  • バッテリーは最大40時間と長時間利用が可能
  • 側圧がやや強めで、装着感は好みが分かれる可能性がある
  • 音漏れしやすい傾向があり、公共の場では音量に注意が必要
  • 着脱検知や高度なマルチポイント機能は非搭載
  • ライバルのWH-1000XM5は機能性と快適性、静寂性で優位
  • 価格は発売当初より下落し、ECサイトでは4万円前後から購入可能
  • 安く買うには大手ECサイトの大型セールやAppleの初売りが狙い目
  • 音質とデザイン、Appleエコシステムとの連携を重視する人におすすめ
わたしのこと
かいちょー
かいちょー
音響ブロガー
北海道生まれ北海道育ち。スピーカーやヘッドホン、イヤホンなどの音響機器の情報を、皆様にゆるーくお届けすべく、日々奮闘中です。
音楽以外の趣味は昼寝。Youtubeを眺めたまま時空を超えることも得意です。 ネットの片隅からほそぼそと発信中です!
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