2025.07.11 2025.07.12

TRNイヤホンレビュー｜おすすめ・比較・メーカーの国まで解説

kuma

「TRN イヤホンレビュー」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、コストパフォーマンスに優れた中華イヤホンの世界に足を踏み入れようとしているのかもしれません。TRNのイヤホンは、その手頃な価格からは想像もつかないほどのスペックで多くのオーディオファンを魅了しています。しかし、一体どこの国の製品で、メーカーはどこですか？という基本的な情報から、実際の音質や特徴はどのようなものか、おすすめのモデルは何か、といった具体的な疑問も尽きないでしょう。

この記事では、最新のランキング情報や他社製品との比較を交えながら、TRNイヤホンの全体像を徹底的に解説します。公式情報をもとにした製品の特徴はもちろん、ワイヤレス化の方法や骨伝導モデルの有無、さらには「マツコの知らない世界で紹介されたイヤホンは？」といった世間の関心事にも触れ、あなたのイヤホン選びを総合的にサポートします。

この記事でわかること

TRNがどこの国のメーカーか、その特徴がわかる
価格帯別のおすすめモデルやランキングでの評価を把握できる
ワイヤレス化やリケーブルなど中華イヤホンの楽しみ方を知れる
メリットだけでなく注意点も踏まえた客観的な選び方が身につく

LINSOUL TRN ST7ハイブリッド型(5BA+2DD)天然樹脂HIFIインナーイヤーイヤホンリケーブル可能の設計カナル型人間工学に基づいて設計高純度銀メッキOFCケーブルデュアルダイナミックドライバーと5つバランスド・アーマチュアードライバー構造音響学によりチューニングさ

created by Rinker

¥8,260 (2025/07/16 20:49:34時点楽天市場調べ-詳細)

TRNイヤホンレビュー：知っておくべき基本情報
モデル別TRNイヤホンレビューとおすすめ製品

TRNイヤホンレビュー：知っておくべき基本情報

TRNのイヤホンを深く理解するためには、まずその背景や基本的な特徴を知ることが大切です。ここでは、TRNがどのようなブランドなのか、その製品が持つ共通の傾向や、ユーザーが知っておくべきポイントを解説します。

TRNはどこの国のメーカー？
運営メーカーはどこですか？
TRNのイヤホンの特徴は？
公式サイトから見る製品展開
人気モデルの比較でわかる音質傾向

TRNはどこの国のメーカー？

TRNは、中国の音響メーカーが展開するイヤホンブランドです。近年、オーディオ市場で大きな存在感を示す「中華イヤホン」と呼ばれるカテゴリーに含まれます。中華イヤホンは、一般的に高性能なドライバーを複数搭載しながらも、驚くほど低価格で提供される製品が多く、TRNはその中でも代表的なブランドの一つとして広く認知されています。

生産拠点を中国広東省東莞市に置いており、ここは多くのテクノロジー企業が集まる世界的にも有名な製造業の中心地です。このような環境が、最新技術を迅速に取り入れつつ、コストを抑えた製品開発を可能にしていると考えられます。したがって、「TRNはどこの国の製品か」という問いへの答えは、明確に中国となります。

運営メーカーはどこですか？

TRNブランドを所有・運営している企業は、「Dongguan Zuodu Acoustics Technology Co., Ltd.」です。日本語では「東莞左都音響技術有限公司」と表記されます。この会社は2017年に設立され、Hi-FiヘッドセットやBluetoothイヤホンなどを手掛けるハイテク企業として活動しています。

企業の使命として「高品質のヘッドホン製品を最適な価格で提供する」ことを掲げており、その実現のために、開発過程では世界中のイヤホン愛好家の意見を積極的に取り入れていると公表しています。また、設立当初は市場で人気のあるブランド（インプット情報からはKZなどが推察されます）の長所を模倣し、学ぶことからスタートしましたが、現在では10年以上の経験を持つエンジニアチームによって、独立したスタイルでの製品開発を行うまでに成長しました。自社ブランド製品だけでなく、ODM（相手先ブランドによる設計・製造）やOEM（相手先ブランドによる製造）も手掛けており、その技術力は多方面で評価されていると言えるでしょう。

TRNのイヤホンの特徴は？

TRN製イヤホンの最大の特徴は、価格を大きく超えるスペックと、特定の音質傾向にあります。多くのモデルで、複数のドライバー（スピーカー部）を組み合わせた「ハイブリッド構成」を採用しており、これにより幅広い音域を細やかに表現することを目指しています。

音質の傾向

音質については、多くのモデルで高音域がクリアに伸び、低音域はタイトでキレが良い、いわゆる「寒色系のドンシャリ」傾向が見られます。これは、ロックやポップス、EDMなどの現代的な音楽と非常に相性が良いチューニングです。特に、同価格帯の競合ブランドであるKZと比較して、より高音域の伸びやかさが際立つという評価が一般的です。

エージング（バーンイン）の必要性

注意点として、TRNのイヤホンは箱から出した直後の状態では、その真価を発揮していないことがあります。新品の状態では高音が刺さり気味に感じられたり、全体的に音が硬い印象を受ける場合がありますが、数十時間から百時間程度の「エージング（慣らし運転）」を行うことで、音質が劇的に改善されるケースが少なくありません。振動板がほぐれ、各部品が馴染むことで、より滑らかでバランスの取れたサウンドに変化します。

品質管理と個体差

一方で、低価格を実現している背景として、品質管理にばらつきが見られる点も指摘されています。本体に細かな傷があったり、左右で音の位相が逆になっている（逆相）といった初期不良が、日本のメーカー製品に比べて高い頻度で報告されることがあります。もちろん、多くの場合は問題なく使用できますが、購入後はまず位相チェック動画などを利用して、正常に動作するかを確認することが推奨されます。幸い、多くの販売店では初期不良に対して交換や返金といった手厚い対応を行っています。

公式サイトから見る製品展開

TRNの製品展開は、イヤホン本体だけに留まりません。公式サイト「trn-audio.com」を確認すると、ユーザーがオーディオ体験をさらに深めるための多彩なアクセサリーがラインナップされていることがわかります。

イヤホン本体はもちろんのこと、音質を向上させたり、自分好みの音に調整したりするための「リケーブル」用交換ケーブルが豊富に用意されています。材質もOFC（無酸素銅）や銀メッキ線、純銀線など様々です。

また、「TRN T ear Tips」に代表される高性能なイヤーピースも単体で販売されており、装着感の改善や音質の微調整に貢献します。さらに、有線イヤホンを手軽にワイヤレス化するためのBluetoothモジュール（例：BT20s PRO, BT30）や、製品を保護するための専用ケースなども手掛けており、ユーザーの多様なニーズに応える総合的な製品展開が魅力です。日本からの購入は、Amazonに出店している「TRN直営店」などを利用するのが、サポート面で安心感があるでしょう。

モデル名	ドライバー構成	主な音質傾向	参考価格帯
TRN Conch	1DD (DLC振動板)	明瞭で透明感のあるサウンド。バランスが良く、万能型。	4,000円台
TRN VX Pro	1DD + 8BA	高解像度で繊細な表現力。寒色系で爽快な聴き心地。	8,000円台
TRN MT4 Pro	2DD	ハーマンターゲットカーブ準拠。自然で厚みのあるサウンド。	2,000円台
TRN Orca	1DD (LCP振動板)	ボーカル域が得意。繊細でややウォームな音色。	2,000円台
TRN ST7	2DD + 5BA	多ドライバーによるパワフルで情報量の多いサウンド。	4,000円台

モデル別TRNイヤホンレビューとおすすめ製品

TRNの基本を理解したところで、次は具体的なモデル選びに移りましょう。数多くのラインナップの中から、あなたの好みや予算に合った最適な一本を見つけるための情報を提供します。

最新の中華イヤホンランキングでの評価
価格帯別のおすすめモデルを紹介
ワイヤレスで使うための選択肢
骨伝導イヤホンの取り扱いは？
マツコの知らない世界で紹介されたイヤホンは？

価格帯別のおすすめモデルを紹介

TRNの魅力は、予算に応じて幅広い選択肢があることです。ここでは主要なモデルを価格帯別に分け、それぞれの特徴を簡潔に紹介します。

～3,000円：気軽に始められるエントリーモデル

この価格帯は、中華イヤホンの面白さを体験するのに最適です。

TRN MT1 MAX: チューニングスイッチで音質を調整できるユニークなモデル。箱出しの音は平凡ですが、エージングとスイッチ調整で化ける可能性を秘めています。
TRN Orca: 全金属製の筐体と、ボーカル表現の巧みさが魅力です。ポップスなどを心地よく聴きたい人におすすめできます。

TRN-MT1 MAX イヤホン Hi-fi音質イヤホン有線イヤホン 3段DIPスイッチ通話可能 4芯高純度OFCケーブル金メッキ二重磁気ドライバーカナル型高遮音性 QDC脱着式ケーブル ISO&Android対応 3.5mmジャック

created by Rinker

¥2,899 (2025/07/16 20:49:34時点楽天市場調べ-詳細)

TRN ORCA イヤモニカナル型イヤホン【チューニング可能】 1DD モニターイヤホンイヤーモニター高遮音性 IEM ハイレゾイヤフォン有線 QDC脱着式ケーブル 3.5 mmプラグ (マイク無し)

3,000円～5,000円：満足度が飛躍的に高まる鉄板モデル

この価格帯には、TRNの評価を決定づけたとも言える名機が揃っています。

TRN Conch: 間違いなくこの価格帯の王者の一つです。明瞭なサウンド、豪華すぎる付属品、高いビルドクオリティと、全てが高水準にまとまっています。最初に買う一本として、最もおすすめしやすいモデルです。
TRN TA1: Knowles製の高品質なBAドライバーを搭載したハイブリッド機。爽やかでキラキラした高音域が特徴で、MMCX端子を採用している点もユニークです。

「送料無料」TRN Conch 1DDインナーイヤーイヤホン有線イヤホンマイク内蔵カナル型遮音性音漏れ防止イヤフォン人間工学設計快適な装着感軽量化音楽鑑賞/ゲーム/作曲/仕事/通学/通勤/ジム/テレワークプレゼント

created by Rinker

¥4,380 (2025/07/17 00:15:14時点楽天市場調べ-詳細)

TRN TA1(1BA+1DD)ハイブリッド型金属HiFiイヤホンハイレゾイヤホン Knowles BA+1DD ハイブリッド型インイヤーモニター金属ハウジング MMCX脱着式ケーブル 3.5mmプラグ高遮音性 IEM モニターイヤホンイヤモニ有線

created by Rinker

¥3,980 (2025/07/17 00:15:15時点楽天市場調べ-詳細)

5,000円～10,000円：より深いオーディオ体験を求めるモデル

予算を少し上げることで、さらに専門的で高解像度なサウンドを手に入れることが可能です。

TRN VX Pro: 1DD+8BAという驚異的な多ドライバー構成を持つモデル。圧倒的な情報量と繊細な表現力で、音の一つ一つを分析的に聴きたいユーザーの要求にも応えます。
TRN ST7: これも2DD+5BAという多ドライバー構成ながら、非常にリーズナブルな価格設定が衝撃的なモデル。パワフルで迫力のあるサウンドが楽しめます。

TRN VXpro+ イヤーモニターハイレゾイヤホン 8BA+1DD ハイブリッド型モニターイヤホン高遮音性 IEM イヤモニ有線 3.5mmジャック QDC脱着式ケーブル (ブラック)

created by Rinker

¥7,880 (2025/07/17 11:07:17時点楽天市場調べ-詳細)

created by Rinker

¥8,260 (2025/07/16 20:49:34時点楽天市場調べ-詳細)

ワイヤレスで使うための選択肢

TRNのイヤホンの多くは有線接続が基本ですが、手軽にワイヤレス化できるオプションが公式から提供されている点は大きなメリットです。これにより、高音質なイヤホンをケーブルの煩わしさから解放し、通勤・通学や運動中など、様々なシーンで活用できます。

その中心となるのが、「TRN BT20s PRO」や「TRN BT30」といったBluetoothモジュールです。これらは耳掛け式のレシーバーで、イヤホン本体とケーブルの接続部分（コネクタ）を付け替えることで、手持ちのイヤホンを完全ワイヤレスイヤホン（TWS）のように使用可能にします。

メリットと注意点

この方法のメリットは、TWSに比べてバッテリー容量を大きく確保できるため再生時間が長いこと、そして何より、お気に入りの有線イヤホンの音質をほぼそのまま活かせる点にあります。

一方で、注意点も存在します。イヤホンの形状によっては装着感が変わったり、耳にフィットしにくくなる可能性があります。また、充電ケースはモジュール本体の収納しか想定されていないことが多く、イヤホンを装着したままではケースが閉まらない場合があるため、運用には少し工夫が必要です。

購入の際は、自分のイヤホンのコネクタ形状（QDC, 2pin, MMCXなど）に対応したモジュールを選ぶことが大切です。

骨伝導イヤホンの取り扱いは？

結論から言うと、2025年7月の時点で、TRNが自社ブランドとして骨伝導イヤホンを製造・販売しているという情報はありません。TRNは、鼓膜を通して音を聴く従来型のイヤホン、特に耳内に挿入するカナル型（IEM: インイヤーモニター）の設計・開発に特化しています。

骨伝導イヤホンは、耳を塞がずに周囲の音を聞きながら音楽を楽しめるため、ランニングやサイクリング、テレワークなどの用途で人気が高まっています。この分野では、AfterShokz（現Shokz）が市場をリードしており、もし骨伝導イヤホンを探しているのであれば、Shokzの「OpenRun」シリーズなどを検討するのが現実的な選択肢となります。

TRNの強みは、あくまでカナル型イヤホンにおける高音質とコストパフォーマンスの追求にあり、現時点では骨伝導技術の分野には進出していないと考えるのが妥当です。

マツコの知らない世界で紹介されたイヤホンは？

「マツコの知らない世界」のワイヤレスイヤホン特集は大きな話題となりましたが、この番組でTRNのイヤホンが直接紹介されたことはありません。番組で取り上げられたのは、主に一般消費者にも広く知られているブランドの完全ワイヤレスイヤホンや骨伝導イヤホンでした。例えば、SOUNDPEATS、YAMAHA、BOSE、AfterShokz（現Shokz）、そしてAppleなどが中心でした。

これは、番組のテーマが「誰でも手軽に楽しめるワイヤレスイヤホン」に焦点を当てていたためと考えられます。TRNのような有線接続を基本とし、リケーブルやエージングといった少しマニアックな楽しみ方を前提とするブランドは、番組の趣旨とは異なっていたのでしょう。

このことから、TRNは広く一般に知られるマスマーケット向けのブランドというよりは、オーディオに興味を持ち始めた人や、より良い音を低予算で追求したいと考える「オーディオファン向けのニッチなブランド」という立ち位置にあることがわかります。